平成最後のゼミは,「えんたくん&KP法」です。
先月の振り返りでは,「初めてあった人同士だと,話しやすくていいかも」という声があったため,1ヵ月ぶりに使用しました。
テーマは悩みました。
昨年の今頃の私がよく上級生に質問していたことが,「M2の方って,今何しているんですか」(大体の人は,研究か教採でした)でした。
そこで,「この1年の過ごし方を説明できる」を目標にしました。
そのプロセス(過程)として,「えんたくん」を使うことにしました。
<前半 えんたくんで発散>
まず,えんたくんで「この1年でやりたいこと」を発散していただきました。
2テーブルに分かれ,以下のような発話がありました。
Aテーブル
発表と研究,海外に行きたい,ボードゲームを使った授業がしたい
Bテーブル
部活動,免許,旅行に行きたい,温泉,教採合格
巡回していると,「本当に深まっているのかな」と思う場面もありましたが,振り返りジャーナルでは「色々な意見を聞けて,気づきが得られた」などあり,やった甲斐があったと思いました。
<後半 KP法で収束>
休憩をはさんで後半は,KP法で収束です。
KP法とは,「紙芝居プレゼンテーション法」のことです。
今回は,A3用紙に16コマ印刷したKP用紙を使い,1人ずつ「この1年の過ごし方」を書いていただきました。
どこで書いても良いとお任せしたところ,25分も一緒に話し合った仲間と離れるのが名残惜しいのか,全員えんたくんの上でKPの作成を始めました。
そのため想定外のことがおきました。
「他のテーブルの人と交流したくても,自分が立つと,えんたくんを支える人がいなくなってしまう」のです。
そこで,10分経ったところで,「全員書けているので,ぜひ立ち歩いて交流してください」と,交流を促しました。
次のような発話がありました。
インプットからアウトプットへ,ゼミメンバーで仲良く,フィールドワークで実践
<ゼミ終了後 対話型検討会>
M2はゼミ後に集まり,対話型検討会をしました。
KP法について,「深く説明するか,沢山の人と交流するか,どっちかわからなかった」,「11人しかいないため,1人になる時間があってもったいなかった」という意見が聞かれました。
今日の目標は「説明する」でしたが,私の意識では「交流」でした。
私自身のファシリテートに矛盾が生じていたことに気づかされました。
なお,今回のプログラムは,昨年夏に参加したあるセミナーで学んだことがもとになっています。
私自身,今月から青山学院大学のWSD(ワークショップデザイナー)の資格講座をはじめ,本格的にワークショップを学んでいるところです。
こうして学生同士で心置きなく学び合える環境があることに,改めて感謝しています。
M2 おざわ